2014年08月22日

【東京】江東区田んぼの学校

東京メトロ東西線「東陽町」駅から徒歩10分ほどのところ、
江東区の横十間川の親水公園内に、合計約250平方メートルの3枚の田んぼがあります。

田んぼ全体の写真.jpg

以前は、小学校等の田植えや稲刈りの1日体験学習の場として利用されていましたが、
2002年からは区民が年間通して稲作に挑戦する田んぼの学校が開催されています。

主催は、江東区ですが、企画、運営は、20-30名ほどのボランティアスタッフ
「江東田んぼクラブ」の皆さんが行っています。

田んぼの学校は、区内に住む小学生を含む家族を対象としており、
毎年100名ほどの人が年間通して種まき、田起こし、代かき、田植え、
自然観察、かかしづくり、稲刈り、脱穀、収穫祭などを行っています。

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脱穀では、足踏み脱穀機やとうみなど昔ながらの道具も使用

現在は、もち米「マンゲツモチ」を栽培し、
収穫祭では、そこでとれたもち米を使ってお餅つきをします。

すべて手作業で、わらやぬかなども肥料として田んぼに戻し、有機質の肥料も状況に応じて使用。
3つの田んぼのうち1つは、冬期湛水で冬の間も水をはり、カエルが卵を産む場所になるなど、
水辺の生き物を守ることもできます。

生き物の写真.jpg

田んぼの学校も今年で12年目。
稲作を通して、親子で昔の文化や自然とのふれあいもできる都内でも貴重な場所。
これからも長く続いてほしいと思いました。

posted by まちの畑 at 15:44 | TrackBack(0) | つちの畑

2012年10月30日

【東京】リビエラ青山 屋上菜園


東京メトロ外苑前駅から徒歩3分ほどのリビエラ青山は
結婚式場、レストランなどが一体となったビルです。

エントランスには高さ7mにもなる壁面緑化が施され、
ハート形のアイビーなど、結婚式に相応しい植栽が
採用されています。
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屋上の菜園は通常非公開ですが、レストランでは屋上の野菜を
野菜ソムリエと共に自ら収穫し、
有機野菜を食べられるコースも提供されています。


菜園面積は100uの広さがあり、調査時の10月中旬には、
こんなにたくさんの種類が栽培されていました。

黒だいこん・水ナス・エダマメ・ピーマン・パプリカ・オクラ
キュウリ・ベビーキャロット・ベビーリーフ・シソ・ミツバ・
グラパラリーフ・ラディッシュ・姫ダイコン・ニンジン・ネギ
ブロッコリー・エシャロット・アイスプラント・バジル
リーフチコリ・プチトマト・九条ネギ・長寿菜・あやめ雪
イチゴ

常時20種以上植え付けを行い、収穫できる野菜を10種類程度確保
しているそうです。
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オリーブ・レモン・ライム・シシユズ・フジ・オウリンなど
果樹も多く、実がついていました。
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2010年から始まったこの菜園は、1人の植栽担当がリーダーとなり、
水やりなどの管理は全スタッフが協力して行っています。
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「自然と共に」という考えから肥料は自家製堆肥のみを使用、
循環農法の一環としてレストランから出る生ごみもリサイクルします。
試行錯誤しながら作られた野菜を、お客様に喜んでもらえるのが
嬉しい!と話すスタッフの言葉が印象的でした。
posted by まちの畑 at 22:21| そらの畑

2011年10月05日

【東京】東京駅から徒歩2分で農園!

東京駅八重洲北口から徒歩2分のビルの合間に農園が出来上がりました。
場所は日本ビルヂングとJXビルの間です。

これは大丸有農園協議会という団体が主体となり行う事業で、
都市農業の振興を目的としています。

東京の伝統野菜である江戸東京野菜を東京で消費するために、
東京で生産しよう、という取り組みです。


施工手順からご紹介します。


施工前は、普通の植え込みです。
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芝や植木を撤去して穴を掘ります。
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底が平らになるように、砂を敷きます。
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廃プラを利用した枠材で区画を作ります。
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排水層の軽量骨材を敷き込み、軽量土壌を混ぜ合わせます。
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柵も出来て、農園風になってきました。
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作付については、次回に続きます。
posted by まちの畑 at 11:58| つちの畑

2011年04月25日

【東京】加藤農園で体験

最近、練馬区で大人気となっているのが、「体験農園型」の市民農地です。
5年間の交渉の末、練馬区が市街化区域における農地を「生産緑地」として認め体験
農園が発足しました。


ここでは、農主さんの栽培計画に則って野菜作りを行います。
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一列に並んだネギの、美しいことぴかぴか(新しい)
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自由度が低い分、管理をプロに教えてもらえるので、
失敗が少なく、なんと、収穫した野菜をスーパーマーケットで
買ったと仮定すると、年間少なくとも4〜5万円にもなり、
収穫量の多い人では9万円もの金額になるそうです。

さらに、茨城での米作り、味噌醤油つくりなどの体験を提供したり、年度の初めに
先ず交流会を催し参加者どうしの交流を促す活動をしています。

コミュニケーションの無い体験農園は経営が難しいという経験から、利用者同士の
交流を重視した経営を行っているのです。
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posted by まちの畑 at 16:00| つちの畑

2011年04月11日

【東京】江戸東京・伝統野菜研究会の「宮寺農園」

小平で江戸野菜を栽培する宮寺農園を訪れました。
のらぼう菜、亀戸大根、金町コカブ、馬込人参、また、中国野菜の紅菜苔(コウサイタイ)など
多種多様な野菜の栽培をおこなっています。

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種屋さんで扱っていないような野菜も多く、知り合いの農家や
亀戸の神社から亀戸大根の種を譲り受けたりしたこともあるそうです。
これらの種は、コンタミネーションを防ぐため、花の時期には
昆虫や花粉から隔離しなければならず、種をとるのにも一苦労です。


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畑の隣ではウコッケイを育てており、新鮮でおいしい卵もぴかぴか(新しい)新月
青梗菜を卸している飲食店からもらった麺が大好物のウコッケイ。
その鶏糞が畑の肥料となり、また美味しい青梗菜を育てるサイクルとなります。

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宮寺さんの野菜は、レストランMikuni Marunouchiにて供されています。
江戸東京野菜をお楽しみくださいかわいい



posted by まちの畑 at 12:00| つちの畑

2011年03月28日

【東京】 アトレ恵比寿「ソラドファーム」

この度の東北関東大震災により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げま
すと共に、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。


今回は、夏に見学したアトレ恵比寿のソラドファームを紹介したいと思います。


JR恵比寿駅直結の駅ビル、アトレの屋上に誰でも入ることのできる屋上空間が広がっています。
天気の良い日には親子連れや休憩中のサラリーマンでいっぱいです。

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その奥の仕切られたスペースにあるのが、ソラドファームという菜園です。
ここのオプションサービスは「ちょこっと」から「ばんぜん」まであり、
駐在スタッフがいつもこまめに菜園の状態をチェックしてくれます。
野菜が取れごろになったら、告知してくれるようなサービスもあるんです!
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スイカやトマトなど、夏らしい野菜がいっぱいでした。
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この菜園では、野菜作り初心者や、仕事のちょっとした気分転換レベルでも始める
ことができます。
この駅中施設で、初めての野菜作りはいかがでしょうかひらめき
posted by まちの畑 at 12:00| そらの畑

2011年02月28日

【東京】北千住ルミネで菜園

北千住ルミネの屋上、一般のお客様は立ち入ることが出来ないのですが、
素敵な屋上庭園が広がっています。
ルミネ社員の福利厚生のための場所で、テラスやイルミネーションのなかで
休憩することが出来るようになっています。
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屋上への出口が一段高いところにあるせいか芝生広場が見渡せて、第一印象は「広い・・・!」

そして目的の畑は一番奥にありました。
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いま畑は寂しいのですが、春に向かって土を休ませたり、補充したりしているところだそうです。
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ホームセンターで手に入る部材で手作りしたパーゴラがあったり、ブドウ苗が植えられていたり、
管理者の方の熱意が感じられます。 
posted by まちの畑 at 17:13| そらの畑

2011年02月14日

【東京】レストラン 神楽坂ARBOLで屋上菜園

神楽坂の風情ある小道を迷いつつたどり着いたのがこちら、
ARBOL(アルボール)というダイニングバーです。

一軒家を改造したつくりで、まるで友人宅のようですが
なんと屋上に菜園のあるレストランです。

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レストランで出されているバーニャカウダーの
野菜はこの屋上で採れたものを混ぜており、
紅時雨、グラパラリーフ、紅芯大根、ヤーコン、アイスプラントなど
珍しいものがたくさんありました。

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栽培担当は農業経験のあるスタッフがしており、
珍しいものでもどんどんトライするそうです。
土厚15cm程度でも、工夫次第でいろいろな野菜を栽培することが
出来るようです。

また、栃木にはアルボール専用の農園があり、
オーナーとスタッフが定期的に足を運ぶということでした。

神楽坂でとれたて野菜を食べたい方は、ぜひ訪れてみてください。
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posted by まちの畑 at 12:00| そらの畑